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2010/08/28[院長コラム]瞳の奥の秘密
こんにちわ
9月末になり、秋雨前線とともにようやく。本当によう〜やく、秋らしい陽気になってきました。急な気温の変化に小さなお子さんの風邪が流行っている様です。皆さんはお変わりありませんか。
地価の下落が下げ止まりになった様です。とはいえ、経済の落ち込みのためにブランド路面店さえ撤退や合併が相次ぎ、銀座中央通り近辺ではビルの上層階には空き室ありの張り紙が目立つようです。一方、その銀座で多くの買い物をしているのは中国からの観光客だそうです。センカク諸島沖の中国船の問題で、中国側の強硬な主張が連日報道され日本への観光ビジネスにも影響が出始めるのではと心配されています。
この不況の中、ブランド店でさえ苦戦をしている事。そして、中国の旺盛な成長と消費意欲。さらに、他国民に限らず人の思いをどのように汲み取っていくのか。難しい問題が沢山あるようです。
過日アルゼンチンの映画「瞳の奥の秘密」を妻と観に行きました。最近、はずれの多い映画の中でひさしぶり映画らしい映画と言いましょうか、『上質の映画を十二分に堪能した。』という幸せな気持ちになりました。まだ見ていない方は是非、(まだ、どこかでやっていれば、もしくはDVDで。)ご覧下さい。お薦めです。妻も私も映画好き(私は昔「狂」がつくほど)なのですが、趣味と言うか傾向が違っていて2人が供に満足する映画というのは少ないのです。内緒の話ですが、行く映画はたいてい私が妥協する事になるので・・・・・(苦笑)。
映画のストリーはそれとして、人は誰もが「瞳の奥」に秘密を隠し持っているのではないでしょうか。秘密と言わないまでもその人の深い思いを知る為には「瞳の奥」つまり眼差しをしっかりと受け止める事が何よりも大切なことだという事でしょう。
兎角、人は忙しくなると「心を忘れ」、「眼差しを交わす」事を省略してしまいがちです。また、最近のIT社会はそれこそ「眼差しを交わす」事が必要でない事がアドバンテージであるがごとくに語られています。私もそうであったかもしれません。「眼差しを交わす」事ですべてが分り合える訳ではないでしょうし、その先のコミュニケーション、気持ちの通わせや言葉を聞く姿勢こそが大切なのかもしれません。
しかしながらいずれにせよ、眼(まなこ)は心の入口と言われます。「瞳の奥」を見詰めるエネルギーなくして「秘密」の扉には辿り着けないという訳です。
毎日の繰り返される生活の中で、いちいち接する全ての人の「瞳の奥」を見詰めることが出来る訳ではないでしょう。けれども、医療人として病に弱り生活(生きる事を活かす)に不自由している患者さんの思いを受け止め施術を行う者として患者さんの「瞳の奥の秘密」を受け止めたい。受け止めるにはどうしたら良いのだろうか?と自問自答するのでした。
ここの所、反省しきりの自分ですが・・・少しずつまた、がんばろうという気持ちになっています。
みなさんも、お身体とお心を大切に。