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2012/05/17[院長コラム]大切なモノと、そうでないモノ
こんにちは
夏の高気圧と冬の低気圧がせめぎあって、竜巻だのヒョウが降ったり不安定な天候です。それでも少しずつ夏に近づいているのでしょうか。東京はその前に梅雨があるんですけどね。
明日はは「金環日食」観れるといいんですがね〜〜〜!!
さて、介護やら疲れやら、なんだかんだとガタガタ相変わらずしております。院内のランを組んでいるパソコンもすでに7年以上が経過しいよいよ大枚を叩いて新規に組み替えました。サーバーなどは今までよりスペックが上がっているのに大きさが五分の一ぐらいになって驚くものがあります。
それと同時に、医院の建物自体が築17年を経て外装の防水とリベアーをする事になり、足場を組む事になりました。色々と年数が経つとやらねばならない事が増えます、お口の中も同じなのですが、何故か?患者さんは補綴後に「一生持ちますかね?」と聞かれます。さすがに、最近では私も「車のタイヤと一緒で、使い減りするですから一生は持ちませんが、なるべく長く持つようにメインテナンスを欠かさないで下さいね。」と詫びれずお伝え出来るようになりました。それは、自院のメインテナンスの実力や自らの診断能力、そして治療力が上がり、そして経験してある程度の予後が診えてきているからです。若い先生方はどのように答えているのでしょうか。この歯科医療界の厳しい時代に少し心配ではあります。
私は、当院のシステムを父から受け継ぎ、そして15年前程より「歯科医業サービス業の一分野である。」との信条で歯科臨床を行なってきました。今でこそ当たり前のようにコンサルタントの方が言いますがその頃はまだそう言った時代ではありませんでした。けれど、私自身が患者さんの予後をある程度見極められるようになり、さらに巷で「歯科医業サービス業の一分野である。」が当たり前に語られる今、少し「違うのでは?」と思うようになってきました。私たちの偉大な先達も同じような事を言われており、やっぱりそう感じる方も居るのだと、意を強くしています。
「最近の歯科医師は患者におもね過ぎではないか。」といった様な意見です。これは真意を推し量らないとずいぶんと高邁な意見に聞こえます。特に、「歯科医療業がサービス業の一分野であ。」が当たり前の時代かなり刺激的な意見ではないでしょうか。しかし逆に言えばそう言った時代だからこその意見のように最近は感じるのです。歯科医療は確かにサービス業的な性格を持っていますが、その一方でれっきとした医療でもあります。
本当に歯科医療がれっきとした医療の一分野なのかどうかは次回私見を述べたいと思いますが。それはそれとして。
あまりにも、患者さんサイドに立ち過ぎる事により、予後不良な治療や経過に見て見ぬ振りをしたり、あまりにもアクロバットな治療がまかり通ったり、と。リスクを取ると言うには無責任過ぎる臨床が溢れているのではないでしょうか。その逆もあるかもしれませんが、そういった臨床が商業誌面上を賑わせている風潮にも違和感を覚えるのです。
我々「歯科臨床」を行なう者にとって大切なモノはなんでしょうか?そして、そうでないモノとは?
当院の外装工事の足場が組まれました。鳶の人達には雑草にしか見えない、いや見えてもいない草木は私が大切に育んできた紫欄だったのです。大切なモノは人夫々、そしてその状況や場面夫々とも言えます。
当院のすぐソバのコンビニの前に新しいデンタルオフィスが出来ました。ここ数日、女性のスタッフを使って内覧会の呼び込みを派手にやっています。ここでも、大切なモノとそうでないモノがよく現されていると感じました。
同業者として複雑な気持ちです。
いかが思われますでしょうか。