こんいちは
いよいよ梅雨の季節ですね。いかがお過ごしですか?
日本人の生活に欠かせない梅雨。鬱陶しい季節ですが、その一面梅雨は永い時を経て農耕をはじめ日本人の生活には欠く事が出来ない大切なそして重要な季節の一つなのです。
事象には様々側面があり、その観る角度によってその評価は変わります。そもそも評価が必要なのかどうか?好き嫌い位にしておいた方が良い様ですね。
さて、似たような現象が世の中には多くありますね〜。特に感じるのは、最近の「円高」報道ではないでしょうか。本来、「円高」にも「円安」それぞれメリットとデメリットがあるはずなのです。しかし、何故か報道では常にデメリットが優先されそして誇大化されて報道されてませんか?「円安」になれば、輸出産業が大打撃だ!と報道され、余波をくらって中小企業は青息吐息ではなかっだのですか?ところが、「円高」担った今、原材料は上がり、燃料や電気が高騰しやはり中小企業は青息吐息だそうです。
一体!どっちやねん!?
ではないでしょうか。まあ、それぞれの業種が違うのでしょうけれども、報道としては一緒くただし、「困った、困った。」の大合唱なのです。
さらには、円高になれば、グローバル化した日本企業の業績は上がるかもしれませんがその儲けが日本国民に還元される訳ではないのです。日本企業の好調さと日本国民の豊かさはイコールではなくなりつつあるのが今のグローバル経済の仕組みなのです。本末転倒が日常茶飯事になっていないでしょうか?人間が幸せいなるための、豊かになるための経済活動ではなかったのか?その為の企業活動ではなかったのでしょうか。
今、日本の横浜で、アフリカ51カ国の代表が集まり、第五回アフリカ開発会議(TICAD5)が開催されています。新聞各社やTVでは、アフリカ諸国の人口増加や成長速度の速さ、資源の豊かさを背景に多少の問題はあるものの今後アフリカ諸国が凄まじいスピードで発展するだろう事、世界の各国が最後のフロンティアとしてアフリカを消費地や労働供給国として虎視眈々と狙っている事を報道しています。
ここでも、事象の多面性を語らずにある一面にのみ焦点が中てられています。
資本主義的経済発展には必ず周辺(フロンティア)が必要なのです。安くたたけるエネルギーや労働力、しかしながら今地球上で正しくアフリカが最後のフロンティアであるならば、アフリカ諸国自体はどこを?誰を?周辺として発展するというのでしょうか。もう一つの電子空間としてのフロンティアを創造し第二の栄華を誇ったアメリカが「リーマンショック」で壮大な実験に失敗したのはついこの間ではなかったでしょうか。
9.11や3.11そしてリーマンショックを経て、私たちは資本主義の元の成長原理を疑っていたはずです。ところが、コンクリートからヒトへを声高に宣言しながら具体的なきちんとした筋道を提示出来なかった民主党に変わって棚ぼた的に政権与党になった自由民主党特はアベノミックスなどという前世紀遺物とでもいうべき時代錯誤著しい稚拙な昔物語りを語り始めています。
私たちは、決して謝る事なく信じていたものを疑い、新たな価値観を提起するべきなのではないでしょうか。その芽は若い人たちに少しずつ芽生えている様に感じています。遅まきながら私も次の時代への橋渡しへお役に立ちたいと思う毎日です。
参考文献:資本主義以降の世界 中谷巌 徳間書房
終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか
水野和夫 日本経済新聞出版社
経済成長なき社会発展は可能か? セルジュ・ラトゥーシュ 作品社
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2013/05/31[院長コラム]梅雨の晴れ間