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2024/12/15[院長コラム]師走。今年一年を振り返る。
こんにちは
12月も半ばになり、今年もあと二週間とちょっととなりました。こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。温暖化の影響とも思われますが、秋を一気に飛び越え真冬の寒気団の到来に日本海側にお住まいの方々はまた注意が必要な時期になりました。
思えば、今年はお正月早々に能登大震災や羽田空港での飛行機事故に始まり、能登地方への季節外れの豪雨での度重なる被害などの一方で日本を含めて世界的な選挙の年として注目され、どなたが各々の国を率いていくのか一喜一憂する一年でもありました。そしてさらには世界中での終わらない戦争や紛争に終始する一年でした。
温暖化や戦争によって経済的には食糧安全保障の問題や産業のサプライチェーンの偏在への危機が言われ、権威主義やポピュリズム・分断による民主主義の衰退と危機によってグローバリズムからナショナリズムへの回帰が懸念される一年でもありました。半世紀近く続いたシリアのアサド独裁政権がたった2週間ばかりで崩壊し中東のパワーバランスが変動し、またお隣韓国ではつい先頃伊大統領の宣言した「非常戒厳」がかろうじて国会で否決され、さらに弾劾されるという経緯が進行中です。「非常戒厳」を押し留めた韓国国民の行動と日本国民の政治や権力へ対してのノンポリテックな姿勢を対比や民主主義の脆弱性を改めて指摘する論評が目立ちます。
目まぐるしく変わり続ける世界情勢の一方で変わることなく搾取され続け貧困に窮する人々や国、地方の問題。IT,AIに関わる巨大プラットホーム事業体のに集積する富やその主と未来が見えない若者たちや多様性・マイノリティーに埋もれていく様々な人々。全てを一気に解決する答えは無いかもしれません。けれども決して諦めず泥臭く這いずり回っても発言し問い行っていく事。そうした日日の一人ひとりの姿勢がほんの僅か極々無力であっても。そう無力では無いことを願って行のう事がより良き事(それがどんな状態かは判然としないが、きっと)に近づいていく人間の営みとなると信じたいと思う一年でした。
個人的にも新年早々にとても近しい先輩を亡くし寂しい一年であり、さらにコロナ禍での繋がりの途切れた日常の中で人との絆や生きることの尊さを改めて肝に銘じる一年でした。また当院もコロナを経て、人事の維持や、院長(私)を含めての高齢化などなどの諸事情で医院全体の熱量やこだわりが減って患者さんの皆さんに届けるべき健康や治療結果が低下する事に私自身危機感を持った一年となりました。それゆえ残りの決して多くのない人生に抗って自分自身を追い込み厳しい研修で新たな勉強をし技術を更新し、スタッフを含め医院全体でスタディーグループの幹事を努めたりしてきた多忙な一年でもありました。来年は今年耕し撒いた種の芽が出る年でもありましょう。改めて皆様にその幸(効)をお届けできるよう覚悟して挑む一年になると思います。この年で改めて挑むなどというのもお恥ずかしい事ですが、よろしくお願いいたします。
それでは、良いお年をお迎えください。