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2023/10/29[院長コラム]神無月

こんにちは

10月も末になり来週には11月・霜月です。カウントダウンと言うわけではありませんが今年も後二ヶ月になりようやく秋らしい日和が続くようになりましたが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

 

日本では古来10月の事を神無月と呼びます。『神の月(「無」は「の」を意味する)の意味。全国の神々が出雲大社に集まり、各地の神々が留守になる月という説などもある。』だそうです。そんな10月に中東のガザで戦争が勃発し、無辜のパレスチナの人々の犠牲は言うに及ばずイスラエル側市民にも多数の犠牲者や誘拐された人々がいる惨状になり、戦いが止む気配はなく激烈化の一途を辿っています。まさか三大宗教の聖地の神がことごとく出雲に来ているはずもありませんが、神も仏もあったもんじゃない地獄の世界になってしまっています。神よ救いたまえ!の世界であります。

無論、今回のことの発端はガザを拠点として活動するハマスによるロケット団攻撃と越境でした。イスラエルにとっては大義もメンツもあるでしょう。しかし、そのベースには第二次世界大戦終了時の戦勝国であるアメリカとイギリスの後ろ盾により建国したイスラエル。そしてそれ以前からその地に暮らしていたイスラムのパレスチナの人々。乗り越えることの著しく難しい問題が横たわっています。軽々しく事の善悪を断じる事のできない問題です。であるからこそ、国際社会全体で話し合いと人の命と人権を最大に守る取り組みが必要になります。

 

 

一方で、そのような国際社会の取り組みの中でアメリカの立ち位置の二重構造が期しくも露呈しています。ロシアによるウクライナ侵攻に於いての自由と権利、西側の論理の旗振り役のアメリカと圧倒的な火力で際限ない犠牲者を出し続けているイスラエルを擁護し続けるアメリカやヨーロッパ諸国。国連での決議において今回もアメリを中心とする西側諸国とグローバルサウスと言われる諸国との分断が明らかになっています。アメリカなどの二枚舌が見透かされている訳です。その構図はウクライナや今回のガザの戦争位限らず地球温暖化・二酸化炭素排出規制の問題、格差・貧困の問題しかりです。資本主義を牽引しグローバルサウスをはじめとしたフロンティアから際限なく搾取し今を築いてきた私たち西側諸国。さらに、当然私たちの国の中にも格差や貧困そして差別があり今日生きることさえ困難な人々がいます。私たちの日常生活はそうした同胞からの搾取でも成り立っているという自覚・覚悟の上で私(もしくは私たち)は世界やこの地球の抱える問題へ身を呈(もしくは挺する)しなければならいと思っています。