新着情報|用賀の歯医者で歯周病、噛み合わせ、
インプラント治療なら「髙橋歯科醫院」

03-3700-5811
お問い合わせ

2021/06/03[院長コラム]望みのない水無月カレンダー

こんにちは

 

当家の居間にはどこの家庭にもありがちな毎日の余白に予定をメモ出来る月めくりのカレンダーがあります。短期的な予定を今自分に落とし込むため翌月が迫ると先走って早々に翌月のカレンダーを捲り当月の残りの日程を暦の頭に手書きで書き加えています。今月2021年6月は1日が火曜でしたので従来であれば5月29日土曜にカレンダーを捲るのですが、待ちきれずに5月23日日曜に一週間前倒しし水無月のカレンダーを表にしました。

しかし、気持ちとは裏腹にそれはほとんど予定の記入されていない白々とした暦でありました。なんと望みの無い水無月のカレンダーでしょうか。皆さんのこの一年半のカレンダーはどうだったでしょうか?再三再四の緊急事態宣言がまたもや延長され其の期限が水無月の20日だそうです。誰もが認める東京オリンピックのためのアリバイ作りですね。其の中新型コロナ新規感染者数は減少傾向なものの病床逼迫度は以前高く、専門家委員会が提唱するレベル2まではまだまだ程遠い様子であり、イギリス株よりさらに感染力が強いとされるインド株の蔓延傾向や新たな変異株の出現などまだまだ先の見通せない状況です。ワクチン接種がようやく始まり大規模接種など遅きに逸していますが64歳以下の人々にも行き渡る環境になりつつありますが、集団免疫のレベルまで達するには今年いっぱいかかるのではないでしょうか。

さて、そして東京オリンピックが強行開催されようとしています。関係各位の努力とご苦労、そしてアスリート達の心中は察して余りあるわけでありますが、それでも私は以前から言っているように東京オリンピクの開催に反対です。

無論現在のコロナ禍の開催ということもありますが、なによりもまず今更日本での「祝賀資本主義」であり「箱物資本主義」としてのオリンピックや万博の開催自体に私はNOなのです。当初安倍首相(当時)は復興五輪であり福島原発はアンダーコントロールだと世界に大ボラを吹いていました。が、ご存知ように「箱物資本主義」の五輪のおかげで東北地方の震災復興は遅れ、福島原発の廃炉作業は進まず、放射線処理水の合意なき海洋放出が決定されました。これだけ見ても東京オリンピックの欺瞞は明らかであります。

日本は今や十二分に物資が偏在しつつも(不公平・不平等が著しいも)行き渡っている成熟した資本主義国家なのです。その日本に今更何故?オリンピックや万博の経済効果やそれを機としたイノベーションや成長が必要なのでしょうか。

今日本に必要なのは偏在を平らかにしモノからコトへのシフトと穏やかな価値観のコンバージョンなのです。脱成長、そして脱資本主義、そして脱消費主義であります。コロナを超え・貧困を超え・地球温暖化を超え・て今こそ資本主義の病を癒す時代に待った無しに突入していると思います。未来は齢63歳の私のためにあるのではなくましてや自民党重鎮などと嘯いている後期高齢者である派閥の領袖のためにあるわけではありません。正しく未来を生きる若者や子供達のためにあるのです。若者は自身の生き様として政治を選び、子供達の親は子供達の幸せの時代を願って政治をつくる責任があるのではないでしょうか。そして私たち世代はしっかりとそれを後押しし未来へ禍根を残さぬように責任を持った態度が希求されていないでしょうか。

責任の所在がわからぬオリンピック(IOC)や政治にNO!という勇気が必要です。