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2020/11/23[院長コラム]初冬の十一月です。  人新世の「資本論」資本主義の限界

こんにちは

さてさて、世の中はどんどん変わってきています。

アメリカ大統領選挙ではバイデン氏が勝利しましたがトランプ大統領は今だに敗北宣言をせずスムーズな政権以降に暗雲が立ち込めています。その間隙をぬって中華人民共和国が盛んに外交政策を展開しいる中、ご当地日本では菅首相のデタラメで幼児の様な発言の数々、そして場当たり的な政策を受け今後どうなってしまうんでしょうか。

格差や気候変動を我が身のことと感じている若者にもって頑張ってもらいたいと思います。

そしてコロナ禍は止むことなく、日本は無論世界中で第三波の猛威が吹き荒れています。感染防止策と経済の浮揚策の狭間で個人から社会・政治と難しい舵取りを強いられています。

 

さて前回、10月のコラム「心はどこにある?」で臨界期のある子どももたちが心配だと書きましたが、心身の臨界期ならぬ社会性の臨界期や就業の臨界期など様々な年齢や職域に渡って夫々の臨界期があり、様々な年齢層の様々な人々がこのコロナ禍で尋常ならざる状態に置かれている事を知りました。自らのふめいを恥じ入りました。

 

 

 

 

例えば大学生の就活も一つの臨界期ですし、医学部の学生さんたちがコロナ禍の影響で臨床実習を十二分にこなせない状態での医師へのスタートは本人達のみならず患者側の国民にとっても一大事であります。いわゆる三蜜を許さずあるとあらゆるリアルを遠ざけてしまうコロナ禍の計り知れない影響を恐るとともに、人間が人間であるために人と人の間がいかに重要であり、間それが人間そのものである事を思い知らされます。 以前にも書きましたが私たちはコロナから命や健康を守ると共に社会性の生き物であり、人間の尊厳や文化そして有様をも守らなければならないのです。

現在アメリカや日本のやっている経済浮揚策は経済自体が自己目的化している様に思われます。経済はあくまで結果でしかありません。人間が社会生活を営み等しく健やかに豊かに生きる事によって経済活動が成り立つわけで、現在の考え方は言わば本末転倒ではないでしょうか。なので、いくらGo To なにがしをしても自殺者が急増したりする訳です。

このコロナを機会に経済を自己目的化した高度な資本主義(いわゆる新自由主義)を捨てあらたな枠組みで私たち人間の社会を立ち直らせる必要があると思います。きしくも気候変動活動家のグレタトゥーンベリ氏が言うように「永遠の経済成長というおとぎばなし」はもう止めよう。正解ではないかもしれませんが、ヒントは 人新世の「資本論」 斎藤幸平著 集英社新書  にある様に思います。私たち一人一人が覚悟と責任を持って世の中を変えていかねばなりません。バイデン氏が悪いとは言いませんが、60代や70代まして80代の人々らが政治の中枢に居るのはおかしくないでしょうか。既成の概念でしかものを考えられない上に、100年後いや10年後の世界の有様に責任が持てず、地球規模の思考はなく己が村の人気取りしかできない老人たちが牛耳って居る政治によって世界は明らかに間違った方向へ行こうとしています。

わずかでしかないかもしれない気が付いた大人たちと若者たちとで公平で開かれた穏やかな世界を作るべく立ち上がる時限は限られて居る様です。今でしょ!