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2019/06/14[院長コラム]水無月は大忙し

こんにちは
  早くも梅雨入りです。先週後半から薄ら寒いジメジメした天気が続きています。
  皆さんもご存知のように「六月」は旧暦で「水無月」と言います。雨の一杯降る月に水が無いとは?と思いましたが、「水無月」の無は「の」という意味だそうですね。つまり六月は「水の月」田に水を引く月といった意味だそうです。
 歯科医師に限らないかもしれませんが、歯科医師にとって六月は学会の多い月でもあります。六月や十月に割合と集中するのです。また、様々な組織としては年度が変わり「総会」といったものが目白押しなのも「水無月」の特徴だと思います。
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  そんな訳で、今月はバタバタしております。
  つい昨日も、学会ではありませんが私共髙橋歯科醫院が所属しているスタッフの勉強会である「PDS研究会」の合宿例会が新浦安のホテルで行われました。隔月で第二水曜日の午後半日はこのPDS研究会の例会なのですが、泊まりがけで親睦も図ろうととの趣旨で毎年この六月は二日間に渡り(かなり以前からは一日半、そして昨年からは会員の負担軽減のため一日)合宿例会という形式でプレゼンテーションや外来講師を招聘しての勉強会そして懇親会を行っています。 今回は当院で2年目になる歯科衛生士の吉田百花君が新人プレゼンを立派に務めました。来年は5月より勤務している助手の大内愛美君が新人プレゼンをすることになります。 意外と言っては何ですが大内君は臆することなく「来年は私ですね!頑張ります!!」とこ事で、頼もしいばかりです。
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 会社員の方々と違い、私共のするプレゼンは歯科医師や歯科衛生士が携わった症例を写真・レントゲンやデーターで振り返り様々な問題点や解決法そして予後、反省点などを披瀝するといった内容のものが多ようです。それらをすることによって日頃見落としがちの点に新たに気が付いたり、反省したり、様々な気づきが得られます。私は常々、最低でも規格性のある口腔内写真、レントゲンの(10枚法もしくは14枚法)、そして6点法以上の歯周病検査がなければ歯科医院としては失格であり、それを元に自らの臨床を語れない歯科衛生士は歯科衛生士とは見なされないと考えております。
 そして、当院においてはそれらの気づきを患者様の健康へフィードバックしている訳です。
 しかし残念なことですが、世間の歯医者さんでそのような臨床をしている歯医者さんは実はそれほど多くはありません。間違いなくそのことをしていかなければ患者さんの真っ当な健康を維持していくことは叶わないことは歯科医師や歯科衛生士なら誰でもが知っている明らかな事実であるにも関わらずです。
 何故なら健康保険治療でそのようなことをしていると時間的にも経済的にも元が取れないからであります。そして多くの希望を胸に抱いた有望な歯科衛生士の卵たちがきちんとした臨床に取り組む機会もないまま歯科衛生士たる誇りを持てぬまま医療現場を去っていくことに深い失望と怒りを感じています。
 無論、歯科衛生士の国家資格を取得した新人衛生士とはいえ様々なキャラクターの方、様々な目標、そして様々な人生がある訳で、同じお給料ならば楽チンなお仕事を選ぶことを否定するものではなりません。事実、そのような楽チンの臨床をしている歯科医院もだいぶん繁盛しているようで、ある意味患者さんに支持されている訳です。実際「歯石をとってください。」という患者さんのご要望に一言「はい!」と答えて和かに超音波スケーラーで30分ほどで終え「また半年後に診せてくださいね。」という歯医者さん(歯科衛生士)と、「歯石を取る前に、歯周病の検査と今日のお口の中の状態を記録するためのお口の中の写真、そしてレントゲンを撮りますね。」という歯医者さん(歯科衛生士)のどちらを皆さんは選ぶでしょうか?
 歯周病検査や口腔内写真、そしてレントゲンなどの必要性をお伝えしてもやはり「今回は遠慮します。」という方が多くいらっしゃることも事実です。ご本人のための医療ですので患者さん本位であるべきであり、どんなに医療的にな意義があろうとも患者さんが望まないことをする事は出来ません。
 それでも、私たち歯科医療従事者は疾患を予防し治癒させるための本来の歯科医療を言い続けなければなりませんしやり続けなければならいのです。
  そうした、チームとして歯科医療に真摯に取り組んでいる歯科医院の集まりがPDS研究会なのです。
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 今回も、特別講演でそのようなPDS研究会の取り組みが健康保険という社会保障の仕組み以前に歯科医療として日本基準にならなければ!というお話があり、もっともだ!!と溜飲しました。
 昨年からここ数ヶ月に渡り、ご本人の思いや能力と当院の思いの食い違いなどで何人もの歯科衛生士の方が入退社が繰り返され皆さんにもご迷惑をおかけしております。しかし、ようやく来週より 当院の展開しているPDS研究会基準のきちんとした臨床をしたいとの思いで、保険中心のいわゆる患者さんには支持されている楽チンなオフィスを退社され当院を選ばれた卒後2年目の歯科衛生士兼松君が皆様と接するようになります。今回は今までの様な食い違いが無いように心して面談を重ねたつもりです(苦笑)。兼松君が末長く皆様とお付き合いできるよう準備をし、願っております。では。
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