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2017/11/02[院長コラム]霜月、フレイル対策に早起きして・・・。
こんにちは
いよいよ11月です。カレンダーを捲ると後二枚になってしまいました。振り返るのは少し早いかもしれませんが、皆さんは今年一年どんな年でしたか?
私や当院においても色々な事がありました。臨床家としての終盤に差し掛かり後輩の指導や所属するスタディーグループの底上げや次世代へのバトンタッチといった役回りが多くなり、自身の臨床も患者さんにより好い予後を提供出来るよう仕上げや見直しをしています。
かたや世界や日本は政治的にも様々な事がありましたね。この先の事はナカナカ見通せない状況ですが、一人一人が覚悟を持って他人事ではなく関わっていく事がより一層重要になっています。自身の娘達を含めて若い世代や子供達にどのような社会や地球環境を残せるのか?正念場に来ているようです。仕事を通じての限られたベクトルを見直し、仕事リタイヤ後も見据えてもっと自由に私らしく力を注ぐべきかと思っています。
そんな訳で、以前より豊かで活動的な老後(笑)フレイル対策のために筋力アップ、体力アップしなければとの思いを具体的な行動に最近移しています。
ここ一ヶ月ほど朝4時30分頃に起床して、近所の公苑をめぐり速歩を45分ほど、そして筋トレを少々課しております。まあ、皆さんの一番聞きたいその効果のほどはまた年末ぐらいに(まで続いていれば・・・・)ご報告させて頂きますが今回はそうではなくその速歩の道すがら徒然に思った事を少し書かせて下さい。
早朝、まだ真っ暗の中から明け方まで独り黙々と速歩をする間、ヒトによってはi-Phoneで音楽を聴きながらなど色々でしょうけれど私にとっては集中して思索する好い時間になっています。
以前にも書きましたが、コースの途中で大物流道路である環状八号線を渡ります。その際の疾走するトラックや自動車の多さやその質量に圧倒されます。自家用車とおぼしき車に乗っている人はほとんど一人。一人を運ぶそのエネルギー量(自動車本体を含め)は一体いかほどなのでしょうか?こんなに車が必要なのでしょうか?どう考えてもおかしい気がします。そして直近の電気自動車へのダイナミックな流れ。現在世界経済は特定の数えるほどのある国々の車産業が支えていると行っても過言ではありません。現在の自動車(内燃機関で動く)は高度な技術と実に様々な精緻で多様な部品で構成されており、一台の自動車を支える産業の裾野の広さをよく言われる所以です。 それが同じ自動車でも電気自動車に代わると、部品の量が3割減るとと言われています。また、高に積み上げられた内燃機関のノウハウが不必要なため、誰でも電気自動車を作れる様になるそうです。勿論、ガソリンスタンドは要らなくなり、自動車修理工場も不必要です。大手トヨタやその他の日本のメーカーに取って代わって中国製の安価で性能のあまり代わらない電気自動車が世界に流通する様になるでしょう。
従来型の日本の産業構造が崩れ、そしてその先はどうなるのでしょうか・・・・?
さらに、追い討ちをかけるような人口減少。空き家の急激な増加は土地や家の資産価値を急落させる事になるでしょう。ITや人工知能、IoTは決して救世主にはなり得ません。減少や縮小というと多くのヒトがネガティブな印象をもつようですが、人生もまた老化という減少や縮小から逃れられない様にヒトの社会もそうであるのが普通だと考えられない者でしょうか?であるならば、成長しないそういったあり方に少しずつシフトす必要性が明日から否、今日から必要だと考えています。 亡くなった恩師、大竹先生が言われていたような「健やかな老い」が社会にも必要なのです。
そんなような現実的な思索とは別に、当たり前で不思議な新たな視座も得る事が出来ました。それを一言でナカナカ言えないのですが、つまり「日々出会い認識している現象は空間軸・時間軸において極めて断面的でしかない。出会わず認識出来ない多様な世界(現象)があるだろう。そして、その現象に触知をするならば・・・・・」です。
車の事を書いてずいぶんと字数を使ってしまいましたので、この新たな視座の事は12月に入る前にもう一度自分自身整理しながら皆さんへご報告したいと思います。ごくごく当たり前の事が新たな自分自身と世界(現象)を提示しそうな予感がします。