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2016/07/17[院長コラム]ポピュリズムとリベラリズム でも生活が大事
こんにちは
九州では息つく間も無く豪雨が襲っています。関東では冬の時期の降雪量の少なさの影響と梅雨のこの時期の降雨量の関係で水不足になっています。何事もちょうどいい。が、なかなか難しいんですね。
参議院選挙は想定内ではありましたが、自民党の圧勝という見出しや改憲派が三分の二超えの見出し、そして安部首相の厭らしい笑顔が各所に溢れる結果になりました。人には様々な考え方がありますので、保守の方の言い分やリベラルの方の良い分、右も左も(今時こんな言い方も時代錯誤かもしれませんが)各々でいいのです。それがあっての社会ではありませんか?其の様な多様な立場の異なる人々の間で一つの方向性を見いだす手続きを民主主義と言うのだと思います。決して、多数を占めるた意見だから何でもやって好いと言う事ではないと思います。特に政治家には常に己を省みて矜持を正し、マイノリティーに心を寄せる姿勢が求められるはずです。
そうした中で、英国のEU離脱(結果自体は別にして)に係る国民投票やアメリカ大統領候補になったトランプ氏旋風、そして日本の某首相の振る舞いなどを見ていると民主主義とは一線を画したポピュリズムの危うさを非常に感じます。さて、その一方でそうしたポピュリズムや保守に対してリベラルはどのように対しているのでしょうか? 今さかんに言われているのはリベラルの劣化です。巷でもこの右傾化した時代の反動とも言えるそうしたリベラルを語る言論が本棚などを賑わせています。リベラルと自称している人は、私も含めてポピュリズムや某首相側に投票した人々を「愚集」などと卑しめた上から目線の似非(えせ)知識人ではなかったでしょうか。今までのリベラルを語りながら生活に根ざした実際的な提案を出来てなかった人々ではなかったでしょうか。 反知性主義という文言も流行っています。リベラル側も多いにこの言葉をかみしめる立場に居ると思われます。私も大いに反省するとともに新たな視点や実践をしています。
(6月に行なわれたPDS合宿例会の集合写真です)
さて、今、NHKの朝の連ドラで「とと姉ちゃん」が注目されています。「暮しの手帖」を創刊した大橋鎭子氏を中心としたドラマです。その中で花森役の唐沢さんが「普段の生活より守るべきものなど何も無かったのだ。」と言わしめています。この言葉を重く受け止め、当たり前に淡々と生活が出来る世の中を創り維持する事に汗を流したいと改めて思いました。そのためには地球規模でフロンティアの無くなる中で、世界に先駆け超高齢化し人口減少を経験する日本においては様々な試練やドラスティックな転換が必要だと思います。普段の「歯科臨床」という仕事がどのようにその形にそえるのか考え続けたいと思います。
皆さんとともに頑張りたいと思いますので宜しくお願い致します。