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2008/06/27[トピックス]お口の健康と全身のリスク
■■オーラルケアが心臓の感染症予防 アメリカ■■
アメリカの医学誌「Circulation」6月9日号に掲載された、
米カロライナメディカルセンター(ノースカロライナ州)
口腔医学部部長のPeter Lockhart氏らの研究です。
心内膜や心臓弁にみられる危険な細菌感染である感染性心内膜炎
(infective endocarditis: IE)は、細菌が血流に入ることで生じるそうですが、
IEの予防には歯や歯茎の十分なケアが欠かせないことが明らかにされました。
歯科を受診した患者290人を対象に、歯磨きなど歯にかかわる日常的な活動が、
抜歯など重大な歯科処置と同程度にIEを引き起こすかどうかを検討したところ、
歯磨き時のIEに関連する菌血症発生率(23%)は、予想していたよりも
抜歯時(抗生物質使用時33%、未使用時60%)に近かったそうです。
「歯磨きで菌血症が生じる確率のほうが低いが、日常生活での頻度を考慮すると
リスクは高くなり、365日1日2回の歯磨きによる菌血症は、
歯垢取りや歯の充填などの処置を行う年1、2回の歯科受診によるものとかわらない。
ただし、IEなど感染リスクがなければ一過性の菌血症に対する心配は不要である」
としたうえで、「口腔衛生対策を怠ると、口腔内疾患は徐々にかなりの数増加し、
著しく悪化する。膿瘍などの慢性感染や急性感染の原因は歯肉(歯茎)の疾患や
虫歯(う食)であり、これらによって菌血症が頻繁に起き、
心臓や他の病状などのリスクがあれば心内膜炎になるリスクが生じる」
とも話しています。
英文ですが、詳しくはこらから。
http://k.d.combzmail.jp/t/5v9q/70w0ysx0cdl39915ws