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2010/12/31[トピックス]生きがいを支える国民歯科会議 提言

私たち、国民歯科会議に集まった歯科医療を受ける立場の者や歯科医療と連繋する職種の者は、互いに議論を重ね、日本歯科医師会の「生きがいを支える歯科医療」に期待し、以下の提言をします。

生きがいを支える歯科医療に期待し、提言する生きがいを支える国民歯科会議(議長 大島伸一)

これまで歯科医療は、歯科保健・医療の充実に重要な役割を果たし、う蝕と歯周病という2大疾患の予防と治療,そして咀嚼機能の維持回復に目覚ましい成果をあげてきました。
いま、我が国では、高齢社会の到来によって、診療所・病院完結型の「治す医療」とともに、地域コミュニティに支えられた「暮らしの中での医療」の重要性が増しています。そのような状況の中で、日本歯科医師会が、歯科医療の目的を<歯の治療>から<食べる幸せ>へと拡げ、その活躍の場を診察室のみならず地域社会へと展開し、「生きがいを支える歯科医療」として地域住民と共に実践する目標を掲げ推進していることに、私たちは大きな期待を寄せています。
そして私たちは、歯科医療が「健康寿命の延伸」に寄与することに期待しています。食べることは生きることであり、食べる喜びは生きがいと生きる力を支えます。コミュニティに暮らす、すべての人々にとって、何を、誰と、どのように食べるのかということは、暮らしの豊かさに大きな影響を及ぼし、生きる希望をも左右しかねません。健康な人でも、歯や口の機能が低下して、食が進まないと気が滅入ります。病気で、食べられない時期が続けば、生きる意欲さえ損なわれます。さらに、重度の介護が必要になると、経管栄養チューブで命をつなぐことがありますが、それが一生続くと思えば、本人も家族も、生きる希望を失いかねません。しかし、そのなかには、医師と歯科医師が協力すれば、自分の口で食べて生きることができる人がいます。口から食べることができるようになって、命に再び明るい灯がともるようになった多くの例を私たちは知っています。
まさに口腔ケアは、すべての世代にとってトータルなヘルスケアの入口です。
今後、歯科医療が「診察室で完結する」医療にとどまらず、「暮らしの中で、食生活を維持し、患者の生きがいを支える」医療へと発展していくことを望みます。そして、地域における全人的医療の一翼を担い、様々な職種と協働し、新しい医療提供体制を創る先導的役割を担うことを願っています。
(公表日:平成22年11月3日)