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2008/03/31[院長コラム]白い歯?ホワイトニング・審美歯科 他
4月になりいよいよ春本番といった陽気になってきました。
残念ながら東京の桜(ソメイヨシノ)の季節は終わりですが、これからまだ、八重桜やしだれ桜など様々な品種の桜の季節がしばらく続きます。
当院のある「用賀」は最近、桜の名所として有名になってきた「きぬたファミリーパーク」の最寄りの駅であることから週末はすごい人でした。澄んだ青空に映えるピンク色の桜。それはとても美しいものですね。日本人の桜好きはつとに有名ですが、「なぜ桜なのか?」の考察は他の方の論文に譲るとしてピンク色と青空のコントラストが美しいと感じるのは異論のない所ではないでしょうか?
さて、コントラストと言えばピンク色の健康なはぐきと白い歯のコントラストをとても美しく感じるのは日本人として現代人においては共通の感覚のようです。(過去には歴史的にお歯黒のように必ずしもそうでない時期もあったようですが。)
実は日本人(黄色人種)の歯は黒人や白人とと違いややオレンジ色が強いのが特徴でいわゆる「白い歯」ではないのが普通です。色や形などには好みや流行があり(毎年、今年の流行色とかが、言われますよね。)、今の時代は「白い歯」が好まれているようです。一概にそれがいけないとは言いませんが、あくまでも「健康の上での白い歯」であって欲しいと願うのは医療人としての私だけの意見でしょうか?
「白い歯」を希望され、ホワイトニング(歯の漂白)や審美歯科(セラミック冠などをかぶせる技術)を希望される方でわざわざ不健康な白い歯を希望される方はいないと思います。誰しも、健康であることは当然の前提の上に「白い歯」を希望されているのだと思います。しかしながら実は「白い歯」の治療をする際に、健康がないがしろにされていたり阻害されかえって不健康な状態を招いているのをよく目にするのはなぜでしょう?おそらく皆さんは「えっ?本当に??どこが?」と、思われるに違いありません。「健康の上での白い歯」のポイントはいくつかあると思いますが、その最も足るものが「白い歯とピンク色の健康な歯ぐき」との関係でしょう。ご自分の前歯に冠が被さっている方は昼間の室内で手鏡を持って唇を退けて、よ〜〜っくご自分の歯と歯ぐきの際を視て下さい。どうなっているでしょうか?
歯ぐきの際が赤く腫れぼったいかったり、黒っぽくくすんでいませんか。
また、冠の黒い端っこが見えていたり、歯ぐきが痩せて冠の下の根の部分が露出していたりしていませんか。
まさか、膿みたいな黄色い液が染み出ているという事はないでしょうね。
それらは皆、歯ぐきが不健康な印です。そして、そうなっている方のうち何人かはわざわざ「白い歯」の治療をした事が原因かもしれません。なぜそうなってしまったのでしょうか。次回はもう少しこまく説明しましょう。そして、他のポイントについても簡単触れていく予定です。
まだまだ、朝晩は肌寒い日がある季節です。風邪などひかれませんよう皆様お大事になさって下さい。