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2019/11/04[院長コラム]見えない世界と想像する世界 11月

 こんにちは11月を迎えようやく秋らしい天候になってきました。
 10月中は季節外れにの超大型台風襲来や豪雨で未曾有の河川氾濫で多くの方々が亡くなり、そして被災し心よりお見舞い申し上げます。 気象予報士の方によると昨今の季節はマルマル1ヶ月ずれて冬が短くなっていると言う話です。 それにしても二度あることは三度あるの豪雨は今後毎年のようにあるのでしょうか。昨年も確か11月に暴風がありましたよね。グレタ・トゥーンベリさんではありませんが私を含めて今の大人たちは真剣に地球の事を考え行動しなければいけないと思います。
 さらにグレタさんが国連・気候行動サミットで言っていることの本質、つまり「大絶滅を前にしているというのに、あなたたちはお金のことと、経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり」現代の資本主義の有様自体を批判している事です。彼女の言うように今、この時点、この線から変わらなくてはいけないのです。
 さて、10月のブログは雲のことを書きました。
 そこでは「私たちの目や肌では感じられないような秩序が、そこにはあるに違いありません。無い様に見えて(感じて)確かにある。とでも言えばいいのでしょうか。考えればこれはとても哲学的な問題の様に思います。確かに在るにも関わらず、私の六感では捉えることのできない現象。その様な現象が確かに在るのであれば、私たちは私たちの感得できるその世界を常に疑わなければなりません。見えない感じられない何かがそこには必ず在る。」という事を。
 そんなこんなの先ごろ「ボーダー」二つの世界  というスウェーデン映画を観ました。人間として生きてきた主人公が実はトロルであり、自身の性別も覆ったその先にチェンジリングにまつわる事件とその黒幕を知るに至って自分自身の有様を選んでいくという内容です。 映画自体はとても深く美しくもエロティックでグロテスクな一種リアルなおとぎ話で、人間のすべての一人一人のあり方が問われているように感じました。  
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雲に端を発し、見えないもの、無いように感じるもの、もしくは見たくないもの、見ようとしない感じようとしない世界、その端境の世界そして自然。
   選ぶこと、感じること、グレタさんの言葉との繋がりに触れた思いでした。  奇しくも同じスウェーデンから発せららたリアルでした。