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2019/02/02[院長コラム]2月に思う 分かり合えない、超えられない溝があるからこそ
こんにちは
毎年ですが、年末年始ってあっという間にすぎてしまいますね。正月と言われる1月も終わり2月になりました。
実は、もうご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが急遽二月いっぱいで退職するスタッフが2名おります。歯科衛生士の所君と歯科助手の神崎君です。それぞれ転居や転職ということで新たな場所での活躍を願っております。
其の一方で、スタッフが減るため一時的に患者さんの皆さんにはご迷惑をおかけするやもしれませんがご容赦のほど願います。退職して行くスタッフの補充としては2月後半から超ベテランの歯科衛生士である町田さん、そして当面月・火・金の午前中のパートですが、以前当院で働いており出産を機に退職したベテランの小保内君が復帰します。そして4月よりは優秀な新卒である小池君が登院します。いずれも前職の所君や神崎君に負けず劣らず優秀な方々なので心配はしておりませんが、いかんせん当院の環境に慣れるまではしばしバタバタとせざる得ません(私や歯科衛生士の吉田君、受付の守実君も含めて)。勝手ながら、温かく見守っていただければと思います。
さて、人には様々な考え方や立場の違いがあります。経営者と従業員もそうでしょうし、また巷で話題の保守とリベラル、グローバルリズム主義者とナショナルリズム主義者、宗教諸派などなど・・・・・。其のような立場の違い(対立)は挙げればきりがありません。個人的にはとても気の合う良い関係の同士でも一旦異なる主義主張や立場に立ち返るとたちまち対立とそこに深い越えられない溝が出現することも稀ではありません。
昨今世界規模で、そしてこの日本においても其のような対立が際立って目立つようになってきています。
人はそれを民主主義の危機とか知性の衰退とか様々に表現し、それらに警鐘を鳴らす書籍やメディアが目立つようになっています。
以前ベストセラーになった養老孟司先生の著書である「バカの壁」ではないですが、立場の違いや考え方の違いは乗り越え難いものです。ハナっから乗り越えられないものと覚悟すべきなのです。しかしながらそう言った異なる對立し合う者同士が職場や家庭、町内、国、そしてこの地球上に肩を寄せ合って実在しているのもまた事実であり覚悟すべきことなのです。
だからこそ、私たちは互いに理解しようとし共感しようとし寄り添い、そして議論し続けなければならないのではないでしょうか。調整し落とし所を探す努力を厭うてはいけないのです。打ち負かしたり切り捨てたり無視したりしてはいけないのです。時には「甲乙決めなければならない事柄」もあるでしょう。其のような際にも「甲乙」の表層的な事象のみに囚われず深く深く考え続ける労力を傾ける必要があるのです。そして時には、對立するのではなく時には受け入れたり退却したり妥協することも合理的判断とみなされることでしょう。
悲しんだり怒ったりするのも物凄くエネルギーが入りますよね。同じエネルギーであれば覚悟し考え続け、努力し続ける方がどれだけ良いでしょか。みなさんはどう思われますか。