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2016/06/16[院長コラム]梅雨の鬱陶しさ

こんにちは
 
梅雨の季節になりました。7月終わりまでモンスーン気候独特の湿気の多い鬱陶しい季節が続きますが、稲をはじめ植物には潤いの季節です。今年はこの時期まで雨量が少ないようで利根川水系は渇水との事、大雨や災害も困りますが渇水もね〜〜。さらに、梅雨の後は猛暑が予想されるそうです。お年寄りや小さなお子さんなど健康が気になる季節でもあります。
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先月の28日に戦後71年の節目ともいわれるこの時期に米国大統領のオバマ氏が被爆地広島を訪ねました。その評価は色々あるでしょうけれども、核廃絶を訴えノーベル賞を受賞した唯一の原爆投下のその国の大統領が被爆地を訪問し哀悼の意を表した事はとても大事な事柄では無いでしょうか。
そして、ご存知の無い方が多いかもしれませんが、世界で公害の代名詞にもなっている。「水俣病(発生)の公式確認」と言われる1956年5月1日より60年が経過しこの5月の連休中に水俣フォーラム法人によって様々なイベントが企画されました。私は大学院の時代に品川で行なわれた同企画を見る機会があり、大きな衝撃を受けた記憶が今でも生々しく残っています。見る者も大きく傷つける程の悲しみと異形の苦しみと悲しみそして怒りがそこにはありました。さらに広島の平和記念資料館(原爆資料館)も同じです。期せず、この非常の重たい事件に関わる話題が心を引きました。オバマ大統領は聞く所によれば原爆資料館を訪れたのはたった10分間だったとの事ですが、行かれた経験の無い方は是非一度体験されて下さい。
安部首相は戦後レジームからの脱却を掲げ様々な企てを目論んでいるなか、この7月には参議院選挙が控えています。丸山眞男の開国を待つまでもなく、明治維新そして富国強兵・西洋礼賛の時代を経ての第二次世界対戦から同じ過ちを繰り返そうとしている今。誤った歴史認識とポピュリズムそして自己矛盾を自覚しないねじれ保守対正義論を掲げず覚悟のないリベラルの間のなれ合いで親米、安全保障、資本主義、グローバルリズム、を押し進める中、福島原発事故は起こりその検証も無くズルズルと多国籍企業の言いなりのTTPの批准へ。正に正念場なのかもしれません。
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梅雨の鬱陶しさは、高温多湿のためばかりでなく安部ならず国民自身の覚醒無き静寂のせいかもしれません。先だって朝日新聞に柄谷行人氏のインタビューが載っていましたが、個人的には少し楽観的過ぎる気がしています。
やきもきするのは身体に毒なのですが、今暫くそう言った季節続きそうです。皆さんはいかがですか?お大事になさって下さい。L1020898